2006年 06月 20日
若者、女性、高齢者の再就職に“壁” 18年度国民生活白書 |
◆若者、女性、高齢者の再就職に“壁” 18年度国民生活白書
≪採用慣行、見直しを≫
猪口邦子少子化・男女共同参画担当相は20日の閣議に、平成18年度の国民生活白書を提出した。若年者、出産後の女性、高齢者が再就職を目指す際に直面する社会的な“壁”を統計データから指摘。採用慣行の見直しなどを訴えた。
■フリーター敬遠
不況の影響で、若年者(15~34歳)のうち卒業後に仕事を探したり、転職を目指したりする人は、平成16年で全体の23%に達し、14年前より3割も増えた。半面、卒業後に正社員になる人は大卒で67%(10年前は89%)、高卒では40%(同65%)と激減した。
既卒者を新卒者と同枠で採用した企業は3割弱。大企業の3割強はフリーターを「根気がなく、いつ辞めるか分からない」と低く評価している。
■とりにくい育児休業
女性のうち、育児休業制度を取得しない人の46%が「職場の雰囲気や仕事の状況」を理由にしている。正社員を離職後、再び正社員として再就職を果たした人は9.3%。白書は「離職中に職業能力が低下したなどのため」と分析している。
■高齢者雇用後回し
60歳代では、完全失業者に就職を断念して活動しない人を加えた「潜在失業率」が約10%と、他世代に比べて著しく高い。一方、高齢者雇用について企業の約4割は「適した仕事がない」と考え、特に従業員1000人以上の企業の半数強が「若年、中年層の雇用が優先される」としている。
■挑戦には支援必要
白書はこれらの“壁”は、「フリーターは職業意識が低く、女性は長期間勤められず、高齢者は無理がきかない」といった企業の先入観が原因でできたと批判。正社員以外は職業訓練の機会が得にくいとも指摘した。その上で、再挑戦に向けた能力開発支援や、企業が求職者を短期間受け入れて、適性を判断する「トライアル雇用制度」の活用などを求めた。
【白書のポイント】
一、若者、育児期の女性、高齢者が転職などに向け「再挑戦」しやすい環境づくりが重要。
一、年齢を経るほど転職が難しくなる状況は格差を固定化させかねない。
一、新卒時に希望する職に就けず、再挑戦を望む若者は増加。新卒扱いで転職できるような採用慣行見直しが課題。
一、高齢者の潜在的な失業率は全年齢平均よりも上回って推移。専門知識を生かした活動の場づくりなどが求められる。
一、育児を終えた女性の再就職は困難。出産後も就業継続は増えており、育児休暇の取得促進や保育所の整備が必要。
TITLE:Sankei Web 政治 若者、女性、高齢者の再就職に“壁” 18年度国民生活白書(06/20 16:16)
DATE:2006/06/20 23:32
URL:http://www.sankei.co.jp/news/060620/sei073.htm
+---+----+----+----+----+----+----+----+----+---+---+---+---+---+---+
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
+++『社会保障ニュース』編集室+++本部
http://tinyurl.com/9wn4q
------------------------------------------
『社会保障ニュース』
http://tinyurl.com/27hmg
『社会保障ニュース』日刊版
http://tinyurl.com/j8zxv
『社会保障ニュース』携帯版
http://tinyurl.com/hzxer
『社会保障ニュース』詳細版
http://tinyurl.com/etxp8
-----------------------------------------
ブックレビューやってます
http://tinyurl.com/pf2jf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪採用慣行、見直しを≫
猪口邦子少子化・男女共同参画担当相は20日の閣議に、平成18年度の国民生活白書を提出した。若年者、出産後の女性、高齢者が再就職を目指す際に直面する社会的な“壁”を統計データから指摘。採用慣行の見直しなどを訴えた。
■フリーター敬遠
不況の影響で、若年者(15~34歳)のうち卒業後に仕事を探したり、転職を目指したりする人は、平成16年で全体の23%に達し、14年前より3割も増えた。半面、卒業後に正社員になる人は大卒で67%(10年前は89%)、高卒では40%(同65%)と激減した。
既卒者を新卒者と同枠で採用した企業は3割弱。大企業の3割強はフリーターを「根気がなく、いつ辞めるか分からない」と低く評価している。
■とりにくい育児休業
女性のうち、育児休業制度を取得しない人の46%が「職場の雰囲気や仕事の状況」を理由にしている。正社員を離職後、再び正社員として再就職を果たした人は9.3%。白書は「離職中に職業能力が低下したなどのため」と分析している。
■高齢者雇用後回し
60歳代では、完全失業者に就職を断念して活動しない人を加えた「潜在失業率」が約10%と、他世代に比べて著しく高い。一方、高齢者雇用について企業の約4割は「適した仕事がない」と考え、特に従業員1000人以上の企業の半数強が「若年、中年層の雇用が優先される」としている。
■挑戦には支援必要
白書はこれらの“壁”は、「フリーターは職業意識が低く、女性は長期間勤められず、高齢者は無理がきかない」といった企業の先入観が原因でできたと批判。正社員以外は職業訓練の機会が得にくいとも指摘した。その上で、再挑戦に向けた能力開発支援や、企業が求職者を短期間受け入れて、適性を判断する「トライアル雇用制度」の活用などを求めた。
【白書のポイント】
一、若者、育児期の女性、高齢者が転職などに向け「再挑戦」しやすい環境づくりが重要。
一、年齢を経るほど転職が難しくなる状況は格差を固定化させかねない。
一、新卒時に希望する職に就けず、再挑戦を望む若者は増加。新卒扱いで転職できるような採用慣行見直しが課題。
一、高齢者の潜在的な失業率は全年齢平均よりも上回って推移。専門知識を生かした活動の場づくりなどが求められる。
一、育児を終えた女性の再就職は困難。出産後も就業継続は増えており、育児休暇の取得促進や保育所の整備が必要。
TITLE:Sankei Web 政治 若者、女性、高齢者の再就職に“壁” 18年度国民生活白書(06/20 16:16)
DATE:2006/06/20 23:32
URL:http://www.sankei.co.jp/news/060620/sei073.htm
+---+----+----+----+----+----+----+----+----+---+---+---+---+---+---+
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
+++『社会保障ニュース』編集室+++本部
http://tinyurl.com/9wn4q
------------------------------------------
『社会保障ニュース』
http://tinyurl.com/27hmg
『社会保障ニュース』日刊版
http://tinyurl.com/j8zxv
『社会保障ニュース』携帯版
http://tinyurl.com/hzxer
『社会保障ニュース』詳細版
http://tinyurl.com/etxp8
-----------------------------------------
ブックレビューやってます
http://tinyurl.com/pf2jf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
by socialsecurity
| 2006-06-20 00:13